
「これは“いつか使うかもしれない”から取っておこう」
そんなふうに思って棚の奥や押入れにしまったモノ、いくつありますか?
捨て活を始めたいと思っても、「高かったから」「思い出があるから」など、手放すにはそれなりの葛藤が生まれるものです。
けれど、その“迷い”を放置していると、モノが増え続けて収納スペースが圧迫され、暮らしの快適さが損なわれてしまいます。
本当に大切なのは、「いつか」ではなく、「今」使うかどうか。
この記事では、手放すかどうかを判断するための基準を5つ、わかりやすくご紹介します。
1. 1年以上使っていないもの

「1年ルール」が効果的な理由
服や調理器具、文房具など、1年以上手に取っていないモノは、今後も使う可能性がかなり低いと考えられます。
「また使うかも」と思って残していたのに、存在すら忘れていた…そんな経験はありませんか?
1年という期間には、季節の移り変わりや行事が一通り含まれています。
それでも出番がなかったということは、それが“無くても生活に支障がなかった”という証です。
「まだ使える」は判断基準にしない
壊れていない・使えるという理由だけで取っておくと、どんどん“予備”のモノが増えてしまいます。
「使えるかどうか」ではなく、「実際に使っているかどうか」がカギです。
2. 同じ用途のものが複数ある

“お気に入り”だけを残す意識
例えばバッグやマグカップ、ハサミなど、ひとつあれば十分なモノを何個も持っていませんか?
「どれも使えるけど、なんとなく手放せない」その状態が“モノの渋滞”を招きます。
思い切って、お気に入りの1つだけを残し、他は手放す。
この選択は、暮らしをスッキリ整えるうえでとても有効です。
予備を持ちすぎることのデメリット
確かに、予備はあると安心ですが、多すぎると逆に在庫管理が大変になります。
結局、古いものの存在を忘れて新しく買ってしまい、無駄が生まれることも。
「本当に今、予備が必要?」と問い直してみましょう。
3. 見るたびにストレスを感じるもの

「目に入るだけで気が重くなる」モノありませんか?
例えば、壊れかけの家電、うまく使いこなせなかった健康グッズ、趣味が合わなかった贈り物など。
こうしたモノは、使う・使わない以前に、見るだけでストレスや罪悪感を感じてしまいます。
気づかぬうちに、視覚的なノイズになって心に負担をかけているのです。
“感情”を理由にしてOK
捨てる理由として「嫌い」「見るのがつらい」は、決して甘えではありません。
自分にとって心地よい空間をつくるために、感情を軸にした判断も大切です。
“気持ちよく使えないもの”は、遠慮せずに手放して大丈夫です。
4. 今の暮らし・ライフスタイルに合っていないもの

「昔は使っていた」けど…
たとえば、独身時代に愛用していたヒール、育児前に使っていた趣味の道具、サイズが合わなくなった服…。
生活環境が変わった今では、出番がなくなってしまったモノたちです。
「また使う日が来るかも」と思って保管していても、何年もそのままになっていませんか?
今の自分を基準に選ぶ
“いつか使う”という未来ではなく、“今の自分の暮らし”に必要かどうか。
モノを選ぶ基準を変えるだけで、捨て活はぐんとスムーズになります。
5. 「高かったから」だけで取ってあるもの

金額≠今の価値
「高かった」「ブランド物だった」という理由だけで、使わずに取ってあるもの。
それは、モノそのものより“過去のお金”に縛られている状態です。
でも、そのモノが活躍していないなら、本来の価値を果たしていないということでもあります。
「ありがとう」と言って手放す
「買ったときは嬉しかった」「あのときは必要だった」
そう感じたなら、感謝をして手放してもいいのです。
モノとの別れに意味を持たせると、気持ちが軽くなります。
迷った時の保留ボックス活用法

一時的に“保留”するという選択肢
すぐに決めきれないときは、「とりあえず保留にする」方法も有効です。
段ボールや袋にまとめて、「〇月までに見直す」と期限を決めましょう。
3か月経って一度も中身に触れなければ、そのモノはもう不要かもしれません。
視界から外すことで気持ちも整理される
一旦見えない場所に移動させるだけで、意外と「あれ?困ってないな」と感じることがあります。
その“気づき”が、手放す決断を後押ししてくれます。
実践!手放すかどうかをチェックする質問リスト

迷ったら、この3つの問いかけを
-
今の生活に本当に必要?
-
最後に使ったのはいつ?
-
それが無くなったら本当に困る?
この質問に即答できないモノは、実はそれほど必要ではない可能性が高いです。
書き出してみると気づきが深まる
手帳やメモ帳に、「迷っているモノの名前」と「手放せない理由」を書き出してみましょう。
文字にすることで、自分の価値観や執着に気づきやすくなります。
まとめ:迷いに向き合うことが、暮らしを変える一歩に

「いつか使う」は、実は“今”の暮らしを圧迫する原因になっていることが少なくありません。
捨て活で大事なのは、“使うかどうか”よりも“使っていて心地よいかどうか”。
そして、モノの価値を「過去」ではなく「今」で判断することです。
迷っているあなたは、丁寧に暮らしと向き合っている証拠。
その気持ちを大切にしながら、一歩ずつモノとの関係を見直していきましょう。

