
捨て活に興味はあるけれど、いざ始めようとすると「何から捨てていいか分からない」と立ち止まってしまう人は多いものです。
特に初心者にとっては、「捨てる」という行為そのものに心理的なハードルがあるのが当たり前。
だからこそ最初の一歩は、「簡単に手放せるもの=捨てやすいモノ」から始めるのがポイントです。
今回は、捨て活初心者さんに向けて、まず見直してほしい「手放しやすいアイテムリスト」をご紹介します。
「これならできるかも」と思えるものから、ぜひ手をつけてみてください。
1. 壊れている or 不良品

見た目で「もう使えない」と分かるモノから手をつけよう
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壊れた家電:トースター、ドライヤー、アイロン、扇風機、加湿器など
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パーツが欠けたモノ:片方しかない靴下、イヤリング、ボタンが取れた服
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書けない文房具:インクが出ないボールペン、乾いたマジック、芯のないシャーペン
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動かない時計や古い目覚まし
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穴の空いたトートバッグや傘
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リモコンやTVチューナーなど、壊れて映らない機器
これらは「使えない=機能しない」ので、比較的抵抗なく手放せます。
いつか修理しようと思って何年も放置していたなら、それは“もう使わない”というサインです。
2. 期限切れ・劣化しているもの

安全面でも要注意なジャンル。迷わず処分を
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食品:古い乾物、賞味期限切れの缶詰、開封後時間が経った調味料、冷凍焼けした食材
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化粧品:開封後1年以上経ったリップ、古いファンデ、劣化した日焼け止め、試供品
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薬類:使用期限の過ぎた風邪薬や湿布、使いかけの胃薬、いつのものか分からないサプリ
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雑貨:カビが生えたバスマット、黒ずんだアクセサリー、変色したヘアピン
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電池類:電池切れのまま放置された懐中電灯、変形したコードやコンセント
これらは、見た目では分かりづらいけれど、使用上のリスクが高いモノ。
健康や安全に直結するものなので、「もったいない」と思う前に処分しましょう。
3. 使っていない日用品

「あっても使ってない」は手放しの合図
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キッチン用品:貰い物のマグカップ、欠けた食器、使わないタッパー、大きすぎるお皿
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洗面所用品:古いヘアブラシ、使い切れなかった歯磨き粉、へたったバスタオル
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リビング系:埃をかぶった加湿器、使っていないブランケット、劣化したクッション
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その他:大量のポケットティッシュ、使わないキーホルダー、雑誌の付録グッズ
「あると便利かも」で残しているモノほど、“実はなくても困らない”ケースが多いです。
一度使わないまま1年経っていたら、今後も出番はないかもしれません。
4. 趣味・習い事グッズの残骸

「過去の自分」の思い出と向き合うタイミング
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運動系:ヨガマット、ダンベル、ストレッチポール、使っていないスポーツウェア
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音楽・アート系:使わない楽器、絵の具セット、スケッチブック、クラフト材料
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語学・資格系:CD教材、古いテキスト、電子辞書、使っていないアプリ
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DIY系:使いかけの塗料、余ったネジ、ガラクタ化した工具類
「またやるかも」と思っていても、その“また”はほとんど来ません。
今の自分にとって本当に必要かどうかを見直すと、思ったよりすんなり手放せるはずです。
5. 説明書・箱・紙袋などの保管グッズ

「何となく取っておいてるもの」が意外と場所を取っている
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家電の外箱:PC、ドライヤー、炊飯器など(処分時にも必要ない場合が多い)
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空き箱:時計やアクセサリー、限定コスメの箱、贈り物の箱
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ショップ袋:ブランド紙袋、ネット通販の袋、大量のエコバッグ
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保証書のコピー(保証切れ)、説明書(ネットで見られる)
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包装資材:使いかけのリボン、プチプチ、包装紙、のし袋
「収納に使えるかも」と取っておいた箱や袋、1年以上使っていなければ手放しのチャンス。
何のために保管しているのか、理由が曖昧なものは整理対象です。
6. “念のため”残しているもの

「ないと不安」だけど「使ってない」ものたち
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いつか使うかもと残してある紙袋・箱・説明書
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サイズが合わないけど高かった服
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使ってないけど捨てづらい文房具
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使わないけど“いつかの非常時”にと思っているグッズ
「念のため」の言い訳は、“いざというときに備える安心感”にすり替わって残り続けます。
ですが、場所を取るコストの方が高いかもしれません。
7. 捨てやすくするコツ

分類ごと・場所ごとに取り組もう
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「種類別」だと、例えば「紙袋だけ見直す」「靴下だけ見直す」など一気にできる
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「場所別」なら、「洗面所だけ」「キッチンだけ」とエリアを限定して集中できる
捨て活は、“完璧にやる”必要はありません。
「今日はこれだけ」と決めて、少しずつ進めるのが挫折しないコツです。
まとめ:まず「手放せる」体験を重ねよう

今回ご紹介したアイテムたちは、「捨てやすさ」のハードルが低め。
まずは、思い入れや迷いの少ないものから手をつけることで、「捨てることに慣れる=捨て活筋がつく」感覚を味わってみてください。
モノが減って視界がクリアになると、気持ちも驚くほど軽くなります。
「手放す」ことに慣れてきたら、次は「残す基準」を考える段階へ。
いま目の前にある“いらないかも”が、暮らしを変えるきっかけになるかもしれません。
